脈ととると、4回に一回脈がなかったり、
時々シャックリの様に脈がひっくり返ることがある


そのような状況を医学的には脈の欠滞と言います。規則正しく心拍があるのに、時々あるべきタイミングで脈が無かったり、胸の中で何か臓器が裏返った様な妙な感触を感じたりする場合があります。

この様な病気の可能性があります


心房性期外収縮、心室性期外収縮:

心房あるいは心室が本来の心臓のリズムとは無関係に収縮する事が有ります。単発のものであれば心臓のしゃっくりの様なもので、長時間心電図を記録するとどなたでも観察される場合があります。 それ自体命に関わるものでない場合が多く、放置していても良いものがほとんどですが、連発していたり、症状が強かったり、危険な波形をしていたりすると治療が必要となる場合があります。 また別の心臓病の症状の一つとして現れる事もあり、その場合心臓超音波検査などの検査で、器質的な心疾患がないことを確認しておく必要があります。

治療法


抗不整脈薬自体が心機能を若干弱める作用があったり、別の不整脈を生じやすくする事が知られており、無症状の患者様や、元々心臓の形に異常のある患者さんには、お薬をお出しする事はありません。 定期的に、不整脈の顔が変わっていかないか、数が変化していかないかを、24時間ホルター心電図検査や、12誘導心電図検査を行う事で経過観察してゆく事になります。 症状が強い場合は、抗不整脈薬を投与します。 不整脈があまりにも多いと、それ自体が心臓の収縮機能に異常を生じさせる事が知られていて、心臓機能全体が悪くなってくる徴候があったり、また薬が何らかの理由で飲めない場合(妊娠、内服したく無いという希望)、血管内カテーテルアブレーション手術を行う場合もあります。


注意;典型的な症状の一例です。個々の患者様に必ずしも当てはまるものでは有りません。必ず症状は主治医にご相談下さい。
三好クリニック(内科)
〜青山・表参道〜