三好クリニック 青山・表参道

内科・循環器・高血圧・不整脈

心電図に異常があると言われた



健康診断で、心電図上での「右脚ブロック」・「I度房室ブロック」があると言われた。 特に症状は無いけれど・・・。

脚ブロック:

脚というのは、心臓全体を一度に収縮させるために心室に張り巡らされている導火線の役割を果たして居ます。 心臓の中に3本あると言われています。 右心室側にある右脚、左心室側にある左脚、左心室側の脚は心臓の前側に伸びる左脚前肢と、後ろ側と心臓の先端方向に伸びる左脚後肢の、合わせて3本になります。 これらの脚は生まれつき伝わりが悪い患者さんも居ますが、それなりに導火線はなくとも心臓は電的につながっていて収縮しますので(少し収縮のタイミングがずれますが)、心機能への影響はそれほど大きな物ではないことが多いです。 特に右心室は低圧系でそれほど、収縮効率が必要ないため、右脚ブロックがあってもそれほど問題が生じる事は無いかもしれません。 

房室ブロック:

同様に房室ブロックというのは、心房と心室の伝わりの時間的なずれが、普通の人より長いことを言います(I度)。あるいは時には、心房と心室の収縮が1対1に対応しなかったり(II度)、全く心房と心室が独立したリズムで収縮したりする事があります(III度)。 それぞれ、患者さんに症状が無ければ特に治療する必要はありません(定期的に24時間ホルター心電図等の検査は必要です)。

治療:

しかし、これらの病態も、その他の心電図変化があったり、例えば去年まで無かった心電図変化が今年になってではじめて来たりするようであれば、話しは違います。 例えば、全く別の心臓病が進行している前兆であったりする事もあります。 肺高血圧症・心筋梗塞・虚血性心疾患・心臓サルコイドーシス等、鑑別するべき疾患を適切に除外してゆく必要があります。 そのためにもこの様な心電図を指摘された場合、いちどその心電図記録を、心電図の専門家に見てもらった方が良いでしょう。 残念な事に全ての循環器内科の先生が心電図を読めるわけではありません。 今かかっておられる先生があまり説明してくださらないようであれば。 一度先生を変えてみるのも良いかもしれませんね。