三好クリニック 青山・表参道

内科・循環器・高血圧・不整脈

10年後の皆様へ

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医者「だいぶ血圧高いですね。 減塩してもらったり、運動とかしてもらいまいしたが、あんまり効果無いみたいですので、やっぱりちゃんと薬飲んだほうが元気で長生きできますよ」
患者「いや〜、でもお薬飲むと一生飲み続けないといけないんでしょう?・・・。」
医者「・・・」

血圧やコレステロールのお薬を処方開始するときに、1割ぐらいの患者さんとこういうやりとりになります。 そういう時毎回説明するのですが、私の説明があまりうまく無いのか、結局おくすりを処方するのはそいう話題になっても1割ぐらいでしょうかね・・・・。  

患者さんの心理としては、お薬を一生飲み続けるということは、病院に縛られるということでもありますね。 ティーンエージャーの頃は、そういったお薬をのみ続けることが必要なかったはずで、そういう若い頃の健康な体の感覚が抜けないのでしょうね。

ただ医者の立場から客観的に申し上げると、こういったお話になる患者さんは、ご自身の体の重大な現実を無視しているように思います。
1,まずは患者様は、もう若くないということです。
2,そして、現在の患者さんは薬を飲まなくても困りませんが、10年後の患者さん本人が被害を被るということなのです。
3,生活習慣を改善すること(体重を標準体重にして、一日1時間弱の少し汗ばむぐらいの運動と、塩分摂取量を一日10g以下にすること)、ほとんどの患者さんは薬を飲まなくても良くなります。 でもそれを実行するにはとても強い精神力が必要です。 それができないので、お薬を飲んだほうが良わけです。 きちんと、生活習慣の改善が出来れば、一生飲み続ける必要は無いこともあります。
治療に抵抗される患者さんの多くは、こういう現実を無視する傾向にあります。 すべてを無視して現状を維持しようとされるのですね。 しかし、年齢は決して維持できないのです。もう少し現実を見たほうが良いと思います。

10年後のあなたは具体的にどんなふうな被害を被るのでしょうか?
一人の医師として、血圧の治療を拒絶される患者さんと、きちんと血圧のコントロールができている患者さんを10年ぐらい見比べてみると、治療されていない患者さんは、心筋梗塞や脳梗塞になって半身不随や痴呆になられたりするリスクが高くなります。 もちろん全員がそうなるわけでは有りませんが、ほとんどの患者さんは、70台の半ばにさしかかると、耳の聞こえが悪くなり、皮膚の肌ツヤが悪くなり早く老け込みますし、お話も迂遠になったり、物忘れがひどくなってきたりされていきます。 そして通院することができなくなり、おつきあいがそこで終わってしまいます。 これは歳だからしょうがないと思われるかもしれませんが、きちんと血圧やコレステロールのコントロールができている患者さんは、80歳の後半になっても、元気で若々しいです。 

10年後のあなたは現在のあなたと違う意見を持っているかもしれません。 ぜひ10年後の自分自身の意見に耳を傾けてあげてほしいです。 もっと元気で、もっとはつらつと生きていけるはずです。