床掃除の季節がやってきました

2020-12-26 08.10.32
昨日はとても良い天気でしたね。私はまたクリニックの床掃除してました。 この1ヶ月ぐらい大分床が汚れていて気になっていたんですが、あまりにも忙しくてなかなか掃除出来なかったです。 三好クリニックも開業して9年目に入り、いろいろな人との縁をつないできました。 患者さんの数も大分増えてきて忙しくなり、開業当初は頻繁に記載していたブログも大分休みがちになりつつありますね。 申し訳ないと思っております。 今年はコロナの関連もあって、患者様の来院も例年より1割ほど少ないでしょうか? 来年はどうなるのか未来の事は誰にも解りませんが、少しでも落ち着いてくれていると良いですね。 

2020-12-26 08.10.03
掃除の方はかなり慣れて来たこともあって、今年は12時頃には終了していました。 まあかなり息絶え絶えの状態で最後のワックスがけを行い。 入り口にしめ飾りをつけて昨日は終了しました。 いつものクリニックとは違う顔が見れるので、個人的にはなかなか楽しいです。 腰には楽しくないですがね。ソファーや什器を全て移動して床全体が見渡せるようになるととても開放感があります。 まあ私の格好も掃除のために寝間着みたいな手術着を着ながらなのであまりお見せできない様なラフな格好ですのであまり見に来てもらうのは困るのですが、写真だけでも雰囲気を味わってみて下さい。肉体労働の苦痛を少しでも和らげるためにインターネットラジオでアメリカのジャズの放送を大きな音で流しながらやってますね。
三好クリニックに通院されている患者様も今年は亡くなられた方や、足腰が立たなくなって通院出来なくなってしまわれた方、また遠方からの通院が困難になり、ご自宅の近くでの通院に切り替えられた方もあり、慶應時代から縁のあったなじみ深い患者様も何人かお別れとなりました。 またそれと反対に、口コミなのでしょうか?当院に通院されはじめた患者さんも多く、予約がなかなか取れにくい状態が続いている様です。来年も年始は2週間ほどほとんど予約が詰まってしまっていて、かなり慌ただしい年始となりそうです。 皆様にはご迷惑をおかけします事をお詫びします。
今年が良い年であったかたも、辛い年であったかたも、来年が良い年でありますように、ささやかですがこの小さなクリニックからお祈り申し上げます。

定例の床掃除を行いました。

いつも大型連休があると、クリニックの床掃除を行ってます。 今回も先ほど床掃除を終えて、ようやく私も夏休みとなります。 スタッフは今日から一足早く夏休みです。 今年の夏休みは、新型コロナウイルスの蔓延もあり、どこも自粛ムードで、皆さんあまり楽しい夏休みでは無いかもしれませんね。 私自身いつも休みは一日だけ実家に挨拶に行くのですが、今年は中止です。 
今年の5月の連休の床掃除はコロナの影響で中止してしまっていたので、今回半年ぶりの床掃除で、だいぶ床が黒かったですね。 お見苦しかったんじゃないかなとちょっと反省してます。 掃除をしていると、クリニックを始めた時の事を思い出して、なかなか初心にもどれて楽しいのです。私はクリニックを始めるときに体調が持てば35年やるつもりをしていたので、今年でもう9年経ってますので、私のクリニックという旅ももう4分の1終わったんだなと、しみじみ感じました。 いつかは閉院するんでしょうけれど、まだまだ先ですので、それまでお付き合いいただければと思います。 
まあ床掃除が一人で出来なくなったら仕事辞めないといけないかな・・。 とも思ってます。 医者の仕事は体力大事なんで。 通院してくださっている患者様、安心してください、今日の床掃除で、腰がきついですが、まだ引退は先になりそうです。 

医療資材不足

緊急事態宣言が出てから、新規コロナ感染患者さんの数もすこし下降傾向ですね。 あと3週間ぐらいでもう少し下がってくれると良いですね。 2009年にブタ型のインフルエンザの感染が問題となった時期がありましたが、当時も大学病院に供給されるマスクが足りなくて大変でした。 紫外線に当てて使い回せとか・・、N95マスクとかほとんど病院内でも実物を見たこともないマスクの着用を義務づけたりとか、とても理不尽な指示が飛び交っていた事を記憶してます。
今回のマスク不足騒ぎや、感染症治療用の機材不足は、安価な消耗品の多くを中国に頼りすぎていた実情を実感させられました。 それだけではなく、今回2009年の資材不足の経験が全く活されてなかったことがとても残念です。 平時に必要な医療資材を備蓄しておいたり、有事の際に即座に物流を統制するシステムをあらかじめ作っていなかった事は痛恨です。 初動さえきちんと出来ていたら今回の様な混乱は無かったのではないかと思えます。 そういった2009年当時の政治批判はさておいて、2020年の政治家にはその点期待しています。 
最近ニュースで南京のコロナ対策がとても素早かったと、現地の日本人のレポートを読みました。 (https://creators.yahoo.co.jp/takeuchiryo/0200060330) 南京は過去のSARSによる打撃の教訓をきちんと活かしたのでしょうね。鉄は熱いうちに打てといいますので、今回こそは日本もこの経験を今後に活かしてもらいたいなと思います。

緊急事態宣言について

2020-04-10 08.48.39コロナウイルスに対する緊急事態宣言出ましたね。我々のクリニックのある表参道青山通りも普通に行き交う人が1〜2割ぐらいになって今は閑散としてますね。 
三好クリニックは医療機関なので通常通り外来してますが、コロナの診察は我々の様な個人のクリニックでは不可能ですのでお断りしてます。マスクやガーゼ、感染防御のためのシングルユースのガウンなどの流通が医療機関でも十分に供給されてこないのです。 申し訳ありませんが、軽症なら自宅待機で、重症なら最寄りの保健所の指示を仰いで受け入れ病院を探してもらうしかないでしょう。 特に呼吸が苦しい状況は危険で、その場合は自分で探さず救急要請された方が良いでしょう。
三好クリニックは通常通り開院してますが、多くの予約患者さんがキャンセルされて行かれます。あまり重症でなかったり状況が落ち着いている患者さんはそれでよいと思います。 また落ち着いたら来院ください。
ここからは私の私見です。
去年の12月にコロナウイルスが潜伏期に他への感染を引き起こすことが発表された段階で、専門家は隔離による完全なウイルスの押さえ込みは不可能と考えていると思います。 外国に行くと解ると思いますが、花粉症の時期にマスクをしている国民は日本人ぐらいなものでした。 日本人は雨が降ったら傘をさしますし、挨拶で安易にキスしたりハグしたりしません。 また今年の日本は暖冬でしたので、そういった要素もあって今まで日本は世界に比べてあまり感染者や重傷者が出なかったのだと思います。 おそらくは緯度の高くて気温の低く乾燥しているニューヨークやイタリアとは大分状況は異なると思います。  ただ、皆さんが同時期に感染してしまうと、それを支える医療機関や医療従事者が対応出来なくなる事になるため、今は基本的に生活に必要な活動だけに制限してもらった方が良いでしょう。 コロナウイルスは基本的に風邪のウイルスですので、風邪の基本的な治療、1)体を冷やさない、体温を下げない事と 2)体の安静のみが特効薬となります。しばらく自宅待機の方が多くなると思いますが、是非皆さんご自愛下さい。
当院への通院はもちろん可能ですが、患者さんが同時期に受け付けスペースに固まらないように予約時間を設けております。 申し訳ありませんが予約外での受診はこの時節ですのでご遠慮下さい。 皆様のご協力をお願いいたします。

人の寿命

久しぶりの原稿ですね。 随分サボっていたみたいです。 医者の生活をしていると、人の生き死にを間近で見る事になります。 なので人の寿命について考える機会はとても多いです。 患者さんと寿命の話になると「80歳ぐらいまで生きられれば良い」「90までは生きたくない」と言う方が多いです。 今の日本の平均寿命が80歳前後だからでしょうか? 今自分たちのまわりにいる高齢者の年齢を見てそのようにおっしゃられるのかもしれません。 長生きすると近しい人が先に死んでしまって、孤独になってしまうからかもしれませんね。 
でも私は考えてしまうのです。もしも人間が200歳や300歳まで生きられるとしたら、皆さん同じように思うのでしょうか? 80歳になって病気で死にかけているときに、まわりの人達は90歳や100歳になっても、普通に若々しく生活していたら、悔しいんじゃないでしょうか? そうやって考え直してみると、現時点での常識で人間の寿命を考えて、80ぐらいという寿命を想像しているのだと思います。
そして良く現場で遭遇するのは、それまで「80歳ぐらいで死にたい」とおっしゃられていた患者さんが、80歳になったときに、今死にたいですかと聞くと「それは今じゃない」とおっしゃる事が多いです。 死という物は避けられない物でいつかは来る物だけど、それは今じゃないというのが患者さんの本音なのでしょうね。 ちょっと厳しい言い方をすると、未来への想像力不足なのだと思います。

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世紀の初頭に、抗生物質や感染症の治療が可能となり、人類の寿命は極端に長くなったと言われています。 こういった治療は当時大発見だったのでしょうね。 しかしその寿命が長くなったことが誰もが実感するのは、その発見のしばらくしてからになります。 実は、抗生物質の発見の後に、20世紀の後半に人類はとても重大な3つの治療薬の開発に成功しています。 高血圧治療・高コレステロール治療・そして血栓塞栓の治療です。 1970年代に入るまで、そういった治療薬は今では考えられないぐらい粗悪で、とても治療目標を達成出来ない物でした。 それに治療目標の科学的データーもなく、極めて非科学的な根拠で決められていました。その目標までコントロール出来るほどの良い薬が無かったこともその理由の一つだったでしょう。 高コレステロール治療も実用的な薬が出るのが2000年直前、抗血栓塞栓も2010年頃になってからです。 こういった治療が出来る様になって、医者の目から見ても、それ以前とそれ以後で患者さんの見た目年齢は大分若くなった気がします。 そしておそらくその結果を寿命として我々が実感するのは、おそらく40-50年後ぐらいになるのではないかと思います。 そういった治療法の恩恵は遅れてやってくるのです。 
おそらく今行われている標準的な治療が正しく5060台の患者さんに行われるようになると、ほとんどの患者さんは、癌や遺伝子の病気で無い限り100まで生きるだろうと言われています。3040年後には今の寿命の常識は全く変わっているでしょう。 しかし、医療の現場を見ていない患者さんにはなかなか実感出来ない事なのだと思います。 我々医者はその患者さんの想像力を補う形で、10年後20年後の患者さんの代弁者として、皆さんに治療のお話をしています。 是非医者の声を、未来からの自分の声だと思って耳を傾けてみて下さい。 現在みなさまと同年台の人達は80歳になっても今想像するよりずっと若々しく活動していると思います。現時点での常識で80歳で人生諦める必要は無いでしょう。 繰り返しになりますがそれには医者が勧める標準的な治療法を守っていなければ、今の医療水準の恩恵を受けることは出来ないです。 
三好クリニック(内科)
〜青山・表参道〜