メールのあれこれ

今は、多くの方が電子メールやSNSを使っておられるんじゃないかと思います。 昔話をすると少し年寄り扱いされると思いますが、私が初めて電子メールの存在を知ったのは、医者になって2年目 1993年頃でしょうか? その頃はまだtelnetを使ったunix serverでのやりとりで、まだ日本語も扱えず、全部ローマ字で送ってたかもしれません・・・(Ohayougozaimasu みたいに)。 その時代のトレンドはまだ、Nifty等がやっていた、ワープロ通信と言うやつだったと思います。 日本語使えましたからね・・・。 今の人にしてみると何ですかそれ?って感じだと思いますけど。 その頃はそういうもんだったのですね。

患者さんに採血データのやりとりや、電話ではうまく会話の時間が無いような場合に、三好クリニックでは電子メールをよく使います。 少し驚くのは、多くの患者さんがスマートフォンを使っておられて、こちらが電子メールの宛先に送っても、メッセンジャー系のアプリで閲覧されておられる方が多いかもしれませんね。電子メールと、チャットなどのリアルタイム通信を行うメッセンジャーでは全く別物のはずなんですけど・・。 何が違うかというと、電子メールは本当は24時間ぐらい配信が遅れても全く問題にしないプロトコールです。 あと添付ファイルの考え方が違って、こちらからデータなどを送るときにちょっと頭を悩ませることになります。 文字とファイルを一緒に送信しないとか・・。 文字の上限制限があるとか・・。 でも世の中、すぐに多数派が主流になるもので、メールとチャットの細かな違いはそろそろ曖昧になりつつありますね。  そのうちLINEで送ってくれって言われるんじゃないかってビクビクしてますが、さすがに、ほかの人にも見えてしまうかもしれない、LINEにデータや病状を送るのは気が引けます。 でもきっと10年もすると、「Line何それ?おいしいの?」みたいな世界がやってきて、私たちの対応もそれに併せて変えていかなくてはならないんだと思います。

当院でも患者さんから時々メールが来ます。 できるだけ答えるようにしているのですが、実は結構大きな問題があって、返信が確約できないことがあります。 一番大きな問題は多すぎる迷惑メールの問題です。 以前から迷惑メール多かったのですが、去年の年末あたりから急激に増えていて。 今はほぼ1~2分に一本ぐらいの迷惑メールが来ます。 なので、メールでご質問される場合、必ず私の宛名とご自身のお名前を記載していただけるとありがたいです。 なんかファイル開いてくれといったメール・・、危ないですし、返信もできませんので・・・。 1分に1本来ますので、きちんとフィルターをかけないと、寝てられませんし、仕事になりません。 本当に重要な連絡もうまくつながらなかったりします。 なので私は今はAppleの純正のメールを使ってフィルターを設定しています。 iPhoneでもメールの受信をしているので、pop3プロトコールでは無くIMAPを使って、一度振り分けられた迷惑メールが、別のMacやiPhoneでも、迷惑メールに分類されてお知らせがサウンドが省略されます。そうしないと、iPhoneがポンポン1分おきにメール受信を報告してくるので、やってられないのですね。 Appleのメーラーの良いところは、iCloudを使って、使っているすべてのマックのメールのフィルターを同期してくれるところです。 なので、どれか一台マックが起動していたら、きちんと迷惑メールを振り分けてくれる訳です。 海外のzonbie PCから大量に送られてくる通販の広告とか、ヘッダー部分に含まれた文字をフィルターで指定することができるので(ReceivedとかX-malerとかも指定できます)、結構強力なフィルターを作ることができます。 もちろん、自分で設定するので、間違えて設定してしまうと、メールが全部届かないなんてこともありますので・・・。 フィルターの恐ろしいところは、フィルターで迷惑メールと判断された、メールの中に本当に重要なメールが入っていたときに、それが全くわからないという事ですね。 ちょうど見えていないことがわからない、盲点のような存在ですね。 私が使っているNifty.comの迷惑メールフィルターは、迷惑メールが入らずにいつも重要なメッセージだけが迷惑メールに分類されてしまします。 迷惑メールを作る人たちはとても時代に敏感で、時代遅れのフィルターでは絶対に太刀打ちできないのでしょうね。 私は時々、ざっと重要そうなメールが迷惑メールフォルダーにはいっていないか確認してますが、それでも人は必ず間違いをおかしますので、重要な事柄で、返信が無いようでしたら、来院して直接伺った方が安全かもしれません。 

後困るのは、患者さん側がメールにフィルターを設定していて、こちらのメールが患者さん側のメールの中で除外されてしまうケースがあったり、メールのアドレスを変えたけど、こちらに通知が無かった場合、うまくこちらからアプローチすることができない場合があります。 「データ届かないんですけど」って言われて確認してみると、アドレスが変わっていたり、良くわからない業者任せのメールフィルターをかけておられてうまく届かなかったりすることがあります。 その場合は申し訳ないですが、やはり対面でお話させていただいたり、ファックスなどを使わせていただくことをお願いしています。

私どものクリニックでは患者さんへ向けたデータの送付を、一日10件から20件行っているので、患者さん側のメールアドレスが変更された場合、Bouncing mailといって、このメールアドレス該当がありませんと戻ってくる場合があります。 これを見落とすことが実は年に1−2回あって、何回か患者さんからおしかりを受けることがあり、気にしていたのですが、 最近、そういったbouncingメールが戻ってきたときに内容を自動的に解析して、知らせてもらえるようなスクリプト(簡単なプログラムですね)が使えることがわかって、重宝してます。 これもApple mailの機能なのですが、メールの環境設定>ルールで 特定の表題のbouncingメールが戻ってきたら、そのメールの内容をApplescriptに渡して解析させて、患者さんに届いていなければ、警告してくれるようにしています。 Applescriptの設置場所が決まっていることと、特定のフレーズがあるみたいでそれさえわかればなんとかできてしまいます。 残念ながら日本語の説明が全くないんですけど、出来たときは感動しました。 これで年に1回から2回あるかもしれないミスを未然に防げるかなと思います。
http://blog.mundue.net/2012/02/apple-mail-rules-scripts/
http://www.mactech.com/articles/mactech/Vol.21/21.09/ScriptingMail/index.html

レセプト会計ソフトの更新

毎年5月の連休の時には、床のワックスがけをしているのですが、今年はパスしてしまいました。 今年の連休は連続の休みが3日しかなかったというのもあるのですが、実は、レセプトソフトの更新の時期で、その更新のための設定をしていました。 
私のところのクリニックは、コスト削減のためレセプトやクリニックの会計のためのソフトを、日本医師会が作ったフリーソフト、ORCAを使っています。 ORCAは定期的に薬剤や診療点数などのデーターベースを更新してくれるのですが、2年に一回ほどのペースで、システム全体を入れ替える必要があります。 確か2年前も同じような話題があったかも・・。 その際は確か、カルテの高速化のために、SQLデータベースへの直接アクセスの方法をいろいろ試していたように思い出します。  今回はそれまでのORCA 4.8から ORCA 5.0にアップグレードということもあって、実は結構いろいろ問題があって、結局ゴールデンウイーク中は全部のアップグレードが終わらず。 ようやく今日になって、2台のサーバーの更新を終えました。 毎回2年ごとに行う作業なので、覚えているような、覚えていないような・・。 とにかく、Unixというあまり使い慣れないシステムを使って、terminalといって、昔ながらの文字だけを打ち込んで、設定を完了してゆく必要があります・・。 我々の年代の方だと、MS-DOSとか、DOS-Vとかというと思い出されるかもしれませんね。  dirとか、パスとか・・・。 なんだかトラウマになりそうなことをして設定をしてゆくわけです。
何せ2年に一度なので、操作を思い出すのに結構時間がかかりますし、構造をよく知っているわけではないので一旦インストールがうまくいかなくなると、ハードディスクを初期化してから全部はじめからやり直しになってしまったりして。 そうすると丸一日、インストールのやり直しなどにかかったりするので・・、連休でも無いと怖くてできないといったところでしょうか・・。  今回は結局1回操作に失敗して、のべ3台にインストールを行いました。 Unixのコマンド操作は、Macでもほぼ使えるのでこれも勉強と自分に言い聞かせて作業してゆきます。 ただほとんど日常では使わないので2年後にはまた完全に忘れてしまっていると言うことが難点ですね・・。 とにかくその操作や、それに付随する、Applescriptのプログラムの調整とかで、ほぼ休み中ずっとタイピングのしっぱなしで、腱鞘炎がひどくなって、左手が握れなくなってます・・。 床掃除していたら、この腱鞘炎はもっとひどかったかと思うと、やめといて正解でした・・。 でも夏にはやらないとな・・。 でもviの使い方とかSQLのqueryの書き方とか、sedやgrepの使い方がわかるようになるのはなんだか面白いものです。

これを書きながら思い出しました・・。 そういえばファイルメーカーのアップグレードわすれてた・・。 なんだかまたまるまる週末を使わなくてはならないと思うと、げんなりです。

もうすぐ7月です

もうすぐ7月ですね。今年も半分終わったことになります。 あっという間に半分すぎてしまいました。 特に今月は、器械の不調の修正が忙しくてあっという間に過ぎていました。
 
患者さんの予約を取る際の心理として、月末に来るぐらいなら、翌月にと思われる方が多いようで、自然と月末は少し余裕があります。 特に6月の月末は4月のゴールデンウイークの8週間後に当たるので、患者さんの予約はとても少ないです。 今月6月28日火曜日は、そういった少し患者さんが少ない余裕のある日のはずだったのですが、朝からタオル等を洗う洗濯機の排水がうまく行かず、分解して修理しているうちに、5年間使い続けて来た心電図記録用のMacbook Proが昨日まで全く普通に動いていたのが突然動かなくなり、「先生、心電図の画面が真っ暗なのですが」という報告を受け・・。 患者さんの診察をしながら、この2つを復旧させる作業をしていました。 おかげで28日の午前中に来院された患者さんは、心電図が取れず、診察の方も修理しながらだったので、ちょっと落ち着きがなかったもしれませんね。 ご迷惑をお掛けしました。 一つならなんとか余裕持って当たれたのですが、同時に二つの修理は結構辛かったです。 

マックのほうは慶應に在籍中に、何度となく学会場でプレゼンテーションに使っていたmacintoshで、思い出もあったのですが、これは廃棄処分となりそうです。 今までありがとう。 急場しのぎとしてバックアップとしてクリニックにあった、別のマックを使って復旧したのですが、復旧作業に3時間かかってしまいました。 そしてこのマックもかなり古いです・・。 他のmacintoshはできるだけ、5年以内に交換するようにしていたのですが、心電図のマックだけは、交換時期を失念していました。 このようなことが無いようにしないと・・。と反省いたしております。 ハードディスクには特に問題がなかったので、データには問題がなかったのですが・・・・。 今のiMacが壊れたら、今使っているOperation system (snow leopard)が動かない機種しか手に入りませんので、ちょっと今更ですがまた新しいマックに移行できるように準備を進めているところです。 なんだか今月はトラブル続きで・・。  来月は良い月でありますように祈っております。

7月は中旬に北海道で行われる、日本不整脈学会に参加してきます。 日程は祝日なのでクリニックはお休しない予定ですが、こうもトラブルが続くと、落雷とか台風とかで、北海道に足止めされたりするのではないかとちょっと心配です。 私自身は北海道は今まで行ったことが無いので、ちょっとだけ楽しみですが、日帰りですので、ほとんど観光等はできないでしょうね・・。 ただ行ってきましたというだけの報告になると思います。

ウエブベージの変更

WEBページをセキュリティーで保護されたサイトSSLに対応させました。
今Macのサーバーを使っているのですが、Macのサーバーで認証局の登録を行う方法がどこにも見当たらなくて、試行錯誤の繰り返しでした。
保護されたサイトと言うのはインターネットのアドレス(URL)がhttps:で始まるのですが、ブラウザーで見ると画面のどこかに鍵マークが見えると思います。このサービスにしてみて変わってしまったのは、FC2などで対応してくれていた無料のアクセスカウンターが使えなくなって、それに変わるカウンターを自分で用意しなくてはならなくなってしまったことでしょうか・・。 あと、faviconといって、ブラウザーのうえで今までクローバーのマークがURLの小窓に表示されていたと思うのですが(PCのブラウザーだけ)、それが見えなくなってしまってます・・。 なんか方法があるのかもしれませんが、ちょっと時間をかけて直してみるつもりです。 
ちなみに、もうすぐ閲覧数60万件になるみたいです。 最近心臓病のことについてあまり書いていないのが少々気が引けますが・・、見てくださってありがとうございます。

メインサーバーの更新完了の報告

先週末に、2日間かけて、クリニックのメインサーバーを更新しました。 通常コンピューターの寿命は5年ぐらいだと言われています。 もちろんその後も動作はするのですが、突然停止してしまうとそれで診療ができなくなってしまうので、本格的に壊れる前に更新していく必要が有るのです。 今まで使っていたメインサーバーもそろそろ5年経ち、今年の5月の末に診療中にハードディスクの挙動が変になりはじめ、書き込んだデータが一部読み出せなるという事態が発生して、ついに更新を決意したのでした。
幸い、毎週バックアップしていたのでデータが消えることなく復旧できたのですが、診療中に突然動かなくなったらどうしようかと、だいぶハラハラしながら診療していました。 古いMacを使っていると、いざ壊れた時に現在使っている古いOSが起動するマックを探さなくてはならなくなるので、やはり定期的にOSは更新していくのが正しい選択だと思うのですが、トラブルが怖くてついつい5年前のSnow Leopardをそのまま動作させていたつけを今回払うことになりました。Lion, mountain Lion, Marverik, Yosemiteを飛び越して今回 El Capitanに更新するの大きな挑戦でした。 
ただし新しい今のOSは昔のものより細かな調整を受け付けなくなっており、以前の環境を再構築することはできませんでした。 そのため、四苦八苦しながらの更新だったのですが、一つのサーバーを直していたら、別のサーバーがそれに呼応しなくなり、別のサーバーも修正しなくてはならなくなり、合計2日間、びっちり、コンピューターの前で過ごしました・・。 もう5年はやりたくないです・・。 
翌週になって蓋を開けてみると、月曜日には新規患者登録のためのプログラムが不意に停止したり、採血のオーダーシステムのためのバーコードが表示されなくなってしまったり、サーバとは全く関係ないのにプリンターのドラムエラー等が発生して全く処方箋がプリントされなくなってしまったり、これも設定したマックとは明らかに関係が無い私のiMacの無線キーボードが何も入力していないのに、「ああああああああああああああ」とか連打し始めたりとか、ここ3日ほど、カルテシステムの整備をしながら診療をすることになってしまいました。 診察の途中に患者さんのお話を聞きながら途中に少しそわそわしていたかもしれません。 いろいろご迷惑をお掛けしたのではないかと思います。 

修正しているうちに、開業当初に作ったプログラムで、もう使われなくなったものや、開業当初に作って動かしているけれども、とても複雑に作りすぎてしまって、後から見たらなんだかよくわからないものになっているプログラムとかを見ながら、なんだか開業当初が懐かしくなったりして。 また5年後に大規模な更新を行う前に、覚えているうちに直しとかなきゃなーと思うものがたくさん出てきて、少々ブルーな気分になっています。 どこか一箇所手をつけると全部が動かなくなるんじゃないかとヒヤヒヤです。

ただ今日ぐらいになって、ようやく落ち着いてきた感があります。 ようやく更新完了といったところでしょうか・・・。

サーバ一時停止のお知らせ

今週2016年6月11日(土曜日)から12日(日曜日)までの間、三好クリニックではサーバの保守作業のために一時的にサーバを断続的に停止いたします。 ご予約の確保やメールの送付などが一時的に不安定になることが予想されます。 皆様方にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦ください。

カルテと腱鞘炎

カルテと言うと、多くの方が診療録を意味する言葉だとお解かりになるのではないでしょうか。それぐらい一般的な言葉になっているような気がします。もともと英語のカード(card)と同じ意味を持つドイツ語のkarteに基づいた外来語です。 医学用語にドイツ語が多いということについては、また別の機会にお話してみようと思います。 今日はカルテについて少し話してみたいと思います。

それまでの時代あまり大きな変化がなかったと思われるカルテは、この10年ほどの間に日本では電子化という大きな進歩がありました。

私はどちらかと言うと、古い紙カルテのほうが好きです。 それは紙カルテのほうが効率が良いからです。

「紙カルテの時代」
ドクターは、机に横向きに座りながら患者さんのほうに体を向けて患者さんの顔や様子を見ながら、患者さんのお話を聞き、片手を机の上に載せた状態で、診察していたりすることが多かったように思います。 血圧をはかっていて、左手がふさがっていても、右手が空いていれば手元を見なくてもカルテがかけたので、話を聞きながらでもスムーズに記録ができていました。

「電子カルテの時代」
カルテに記載をするには両手が必要です。 なので体はコンピューターの方向を向けたままコンピューターの画面を見ながら、チラチラと患者さんの様子を見ながらの診察になります。 入力が不慣れな先生だと、手元とコンピューターの画面を行ったり来たりしているうちに、患者さんの顔を一つも見ないうちに、診察が終了してしまうこともあります。 カルテを書きながらの会話だと、患者さんの会話もコンピューターに向けて話しているような感じになっちゃいますしね。 やはりアイコンタクトが極端に少なくなってしまうのが、電子カルテの問題点だなと思います。 そのうち、医者はゴーグルみたいなディスプレーとか使いながら、患者の顔を見ながら、カルテを目だけで追っかけて見て、音声認識でカルテを入力するようになるかもしれませんね・・。
今のところそういった兆候はないですが。 でも10年も仕事をしていたらそういう時代になるかもしれませんね。

ただそんな未来の話は置いておいて、今のところ私の切実な問題は、電子化することでキータイピングが多くなり、腱鞘炎寸前になってしまっていることでしょうか? 一日2〜3万近いキータイピングをしているみたいなので、早くキーボードを使わないで良い時代になってほしいものです。 医者をやめなければならないだろうきっかけの一つは腱鞘炎ですね。 今でもマックだと、ある程度正確な音声入力ができるので使えなくもないのですが、医学英語と混在した文章だとどうしてもうまく入力できなかったり、患者の前で、独り言を言っているような状態になるのがちょっと恥ずかしいですかね。

もう師走ですね。

いよいよ師走ですね。 もう残すところあと30日です。 この一年もあっという間だったです。 今年は表参道のイルミネーションはあるようですね。 もうだいぶ日が落ちるのが遅いので、夕方に受診の方はよければ楽しんで帰っていただければと思います。
そんな慌ただしい中、実は先週の土曜日11/28日に朝起きたら、クリニックで使っているメールが全く動かないことに気づきました。 クリニックが入っている川島ビルは定期的に停電して、電源関係のチェックをしていることがあるので、「あれ、昨日停電だっけ?」と思ったのでしたが、どうも停電だけでは説明がつかない事態になっていたようでした。 お休みの土曜日だったのですが、急遽登院して確認したところ、ネットワークのハブという装置が壊れているのを発見しました。

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このLogitec LAN-GSW08P/Pという黒いネットワーク用の装置、確か慶応にいた頃に購入したものです。 5個ほど買ったかな? ACアダプターが内臓なので、コンセント周りが混雑せず、LEDも見やすい部分についていて、ネットワークのチェックにはとても重宝していたのですが、この56年で壊れたのはこれで3台目です。 見た所、電源が入らなくなっているので、おそらく電源部分がダメになっているのでしょうね・・。 同じものがクリニックにもう一台あるのですが、壊れる前に交換しとこうかなと思ってます。
そのためこの11/28から29日にかけて、ネットワークやメールが繋がりにくい状態になっていましたことをお詫びします。 またおそらくこういった場合、壊れるちょっと前から通信にエラーが出やすいことが多く、ファイルのやり取りの時に最近時々サーバーがフリーズしていたのはこのためなのかもしれないなと・・。 こういうのって実際に壊れるまでどこが危ないのかわからないこところが怖いです。

カルテソフトの更新が完了しました

3月に古いiMacが壊れた後から、新しいiMacでも動くようにカルテの整備を進めてきました。 それが今日でようやくある程度診察に支障ないぐらいのスピードで動くようになり、今日、土曜日の診療から使用開始しました。 まだまだ使っていくうちに、不具合が出てきて修正が必要になってくるのではないかなと思っているのですが、今日は幸い患者さんが少なかったので、細かな調整をしながら、なんとか混乱なく診療が終わりました。
今までの診療はMacOX-X Mountain Lion (version 10.8)で動かしていたのですが。今のMacOSは Yosemite (version 10.10)で2世代前のOSを使っていたのでした・・。 Macは新しいハードウエアーに古いOSをインストールすることができないので、自然と新しいMacを購入するとYosemiteになってしまうのですが、そうするとすごく入力に時間がかかってしまって、診療に支障が出るため古いOSで診療をしていたのでした。 でも今の古いMacもいつ壊れるともわかりませんので、ちょっと頑張って、システムを更新したのでした。
でも、患者さんにとってはどちらでもあまり変わりないのですけどね・・・。

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レセプトソフトの更新

今年の4月で私どもの使っているセレプト用のソフトが更新になりました。 私どもが診療に使っているソフトは、大きく分けて2つに分かれています。 電子カルテといって診療の情報を記載していて、患者さんもよくご覧になっている部分と、レセプトといって患者さんの会計や処方箋を作って打ち出す部分です。この会計システムは、保険診療を行っている医療機関はどこも同じ会計の方法を取っています(ソフトは微妙に違いますが・・)。 私のクリニックでは、日本医師会というところが作っている、ORCAというUnixベースのレセプトシステムを使っています。 このソフトは、実に2週間に一回ぐらいの割合で、収納されている薬剤や診察の保険点数をアップデートしていて、国が決めた保険点数をこまめに更新しながら患者さんへの請求金額を決めています。 
私どものクリニックは今年で4年目になるのですが、今まで2回目の大きな変更があり、その度ごとにシステム自体を更新する必要があり、それを今週末に行いました。 システムはUnix Ubuntu 14.04というフリーのOSを使って設定します。 Mac-OSや Windowsと似たようなものです。 Unixは大抵どんなハードウエアーにもインストールできるのですが、私もほとんど慣れていないので、結構設定がうまくいくまでがドキドキなのです。 今回も3回ぐらい初めからインストールしなおしました(途中で真っ暗なカーソルだけ出てくる画面が出てきたりして・・・)。 毎回変更の際が怖いので本当はずっと変更せずに使い続けていきたいのでが、だいたい2年に1回、更新して行かなくてはなりません(新しい診療報酬の点数などの情報が更新されなくなるので)。 ちょうそ1ヶ月ぐらいまえからMacOSで2世代前のOS mountain Lionで動いているので、本当はもう少し改良して、カルテとレセプトとの連携時間を短縮させることで、現在のYosemiteでも使えるようにしようと、空いている時間を使ってソフトウエアーを大幅に書き換えていたのですが、今回突然ORCAの更新時期だと知らされて慌ててレセコンのバージョンアップを行いました。 新しいUnixのOS 14.04もちょっと大きくなって古いハードウエアーでは動かなくなってきていたので、PC自体も購入して(中古なんですけどね・・。)、アップグレードしていました。そんなこともあって、ここ1ヶ月ほどほとんど、原稿を書いている余裕がなく、今日ようやくちょっと落ち着きました。
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それとうちのクリニックではもう一つコンピューター関係で大きな事件がありました。 今まで受付で使っていたiMacが突然止まってしまい、動かなくなってしまったのでした・・。 自分でもよくコンピューターの修理はするので、なんとかなるだろうと思っていたのですが、診断していくうちにどうやら取り替えられるような部品ではなく、マザーボードの故障のようでした。 修理すると相当お値段がかかるので、新規に購入することになったのですが、新しいYosemiteだと、逆に今のシステムだとちょっと遅くなってしまうので心配だったりします。  はやく、連携ソフトを改良しないとな・・・。 ということでちょっとしばらく更新ができません。 申し訳ないです。
ちなみに、基盤で、おそらく裏に電解コンデンサーやコイルとかついているので、電源パーツなのだろうが、基盤は中国語で書かれていて、かなり塩?あるいはカビ? それともやっぱり電解コンデンサーの液だれか・・。 いずれにせよ、ここがダメで動かなくなってしまったようでした。 中国が悪いわけじゃないけど、電源もうちょっといい部品入れてくれていたらこんなことにならなかったのに・・。 いままでとてもよく動いていて、僕自身もかなり昔から使っていた思い出の多いマックだったのでちょっと残念です。
またマックが突然動かなくなった日にいらっしゃった患者さまには大変ご迷惑をおかけしました。 すいませんでした。
なんだかんだコンピューターのトラブルが一挙にやってきた感じの3月でした。

iPhoneとヘルスケア

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2年程前まで、パナソニックの二つ折りの携帯を使っていたのですが、壊れてしまって、iPhone5を購入しました。 結構気に入って使っていたのですが、バッテリーに問題のある機種だという事が解って、このまえ、表参道のアップルストアに修理に行きました。 修理のためにケースから外すと、液晶のガラスが浮き上がっていて、ヤバい、これでは修理代全額負担かと思って(使っていて本体が曲がったんじゃないかと思った訳で)、一生懸命、浮き上がって曲がったガラスを押し込んでも戻らず・・。 まあしょうがないなと思ってジニアスバーに行くと、どうも電池の不具合で膨張して、それで内側から液晶が持ち上がっていた様でした。 バッテリーの不具合という事ですぐに新しいiPhone5と交換してもらえました。 交換したら、電池のサイズが戻ってとても薄く感じて(本来の厚みなのですが)、とっても満足、まだ数年はつかえそうな気がしてます。
もう、ちまたは皆iPhone6で大騒ぎなのに、いまさらiPhone5でごめんなさい。  

ちなみに早速iOS8にアップグレードして使っています。 最近、患者さんの中にも気づかれたかたがおられていると思いますが、
ヘルスケアというアプリケーションがあって、おそらく今後、体重とか血圧とかを計ると、無線(bluetooth)でデーターがiPhoneに蓄積され、それを医師に見せたりできる様になるのだろうと思います。 ただ、まだきちんとした対応したアプリケーションが無く、このクリニックではまだ対応出来ていません。 もう既にデータを登録して持って来てくださった患者さんがいるのですが・・・。 残念ながら、すごいですねーと言ったところで、メール等にデータを書き出したりする事が出来ず。 二人で顔をつきあわせて、ちょっと残念な感じになりました。  私の期待も含めてですが、おそらくマックのOSが新しいYosemiteになると、対応出来る様になるのでは無いかなと思っています。 まあもう少々お待ち下さい。 それまでは、iPhoneの画面上の血圧のデータをデジカメで取らせてもらったりするかもしれません。

そのうち、クリニックのカルテ自体が、個人のiPhone上に格納されて、iPhoneをクリニックのクレードルにつなぐとカルテが見れるといったシステムになるんじゃないかな、なんて思ったりします。 

カルテソフトの更新

もうゴールデンウィークですね。 本日第4土曜日で三好クリニックも休診です。 今回、カルテ用のソフトウエアーのサービスを新しくしました。 三好クリニックのカルテはファイルメーカーシステムを使ってその上で自分で作ったカルテシステムを動かしているので、業者の人に頼む訳にも行かず、一人でセットアップを行います。 今回のアップデートで一番期待しているのは、カルテの入力スピードが速くなるかもしれないという事です。 今まで患者さんのデータファイル等を登録する際に、3回も4回もクリックしなくてはならなかった所を、一回ドラッグするだけで登録できる様になるので、カルテの記載が早くなり、その分、患者さんの正面を向いてお話を聞く事が出来るかなと・・・。 
診察をしていて、カルテを書くスピードは結構大事です。 ただただ話しているだけでしたら、別に良いのですが、お話になった事が、以外に後で約にたったり、あと来月きっと忘れないとおもっていても、忙しい時間帯にいらっしゃったりすると、口で行った約束を忘れてしまったりする事もあります。 患者さんにとっては医者は一人ですので、まあ忘れないという事もあるかもしれませんが、医者側に取ってみると、同じような病気であったり、似た様な状態の患者さんの病態を混同してしまう事もあるので、やはりカルテをしっかり書いておく事は大事なのです。 しかし、カルテを書いている時は、結構我々は無防備になっていて、書きながら考えたりしている時に、患者さんはドンドン別の話をされたりする事があって・・・。 結構収集が付かなくなったりする事があります。 ちなみに、私のクリニックのマックは、口でしゃべった事を文字に変換する機能もあって、いわゆるiphoneでいう”siri”ですね・・。 使ってみたい衝動にかられる場面もあるのですが、ちょっと恥ずかしいです。 結構文字の認識はきちんと行ってくれますよ。 

今日は休診日なので、セットアップをしてテストをして、結構慌ただしく一日がすぎてしまいました。 明日はゆっくり休みます。
実際に診療が始まってバージョンアップの問題が出てくる事もあるので、来週診療開始時がちょっと怖いですが・・。 なんとかがんばってみます。

三好クリニックの電子カルテ

ようやくお盆休みを終えましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日は病気とはあまり関係の無い話です。

自分で言うのもなんなのですが、私の字はとても汚く他人には判別不能です。 慶應で診察している時は紙カルテでしたので、自分の書いた字が汚くて読みにくかったり、ほとんど絵みたいなカルテになっていまいした。 それはそれで自分にとって効率は良かったのですが、やはり字が汚いと、他の人に指示だししたりするのもうまく伝わらなかったり、患者さんにとっても、横からカルテを見ても何書いてあるのかよくわからない状況になっていました。 古い先生の中では、患者の心情を考えて内容をわざと見せない様にするという事もあったようですが、最近の患者さんは、インターネット等でいろいろな情報を持っておられて、逆に隠し事をすると不安を与えるような気がして、あまり良くないような気がします。 

三好クリニックに来られる患者さんの中には、カルテがマッキントッシュのiMacで動いている事に少々びっくりされる方も多い様です。 たぶん、各社メーカーの出している一般的な電子カルテの多くがWindows対応版で、iMacを使って電子カルテを稼働させている病院は少ないのでしょう。iMacはとても画面が大きいので、患者さん側からも画面が見えやすく、その点でも満足しています。

私がクリニックにマックを使っている理由は、単に使い慣れているという事もあるのですが、予約システムとカルテ、そして会計用のソフトをきちんと連動しておきたかったという事。 そして、問題があったり、患者側のニーズがあった場合、すぐに自分でカルテプログラムを修正して対応したいと思ったためでした。 

私は慶應に在籍している時から、循環器内科のインターネット管理者やWeb管理をやっていました。また研究データの解析を自分でコンピュータープログラムを作って行っていた事や、不整脈のコンピューターシミュレーションの仕事などもやっていたので、自然にプログラム言語を覚えてしまっていました。 ですのであまり、自分でカルテプログラムを作るという事に、抵抗は無かったです。マッキントッシュのコンピューターは、操作のほとんどを自動化できるApple Scriptというプログラムを持っています。 また、標準的なUnixというコンピューター言語も動作するため、かなり自由にカルテをデザインできます。

マッキントッシュのiMacを使ってカルテプログラムを作製して、一番良かったなと思うのは、画面が大きくて、患者さんへ心電図やCT検査等の説明がしやすい事。 そして自分のカルテの記載をいつも患者さんが見ているという緊張感が、診療のモチベーションを少し上げてくれるような気がする事でしょうか。
三好クリニック(内科)
〜青山・表参道〜