慶應大学の医学生が研修に来ます

毎年のことなのですが、 来週9月7日から9月11日まで、慶應大学の医学部の学生さんが、臨床実習にいらっしゃいます。 申し訳ありませんが、診察室の診察時に横にいたり、心電図の記録の手伝い等をすると思います。 ご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。 

ちなみに私も、大学生6年生のときに、ポリクリという制度で、地域医療を学ぶという名目で、三重県の伊勢にあった慶應病院の分院に研修に行ってきたのを思い出します。 そのときの内科の先生、とても怖かったです・・。 私が教えてもらったときはもう既にだいぶご年配の先生でしたので、今はやめておられるかもしれませんね。  今にして思えば、伊勢慶應の医局員の方々に毎晩宴席に誘っていただいたことと、伊勢の病院の病院食がとても美味しかったことのほうが印象に残っていますが、そのときの年齢を考えると、結構我々を教えるのも大変だったのじゃないかなと今にして実感します。 体力的な意味で。 そんな中でも、「まずは薬の名前を覚えなさい」と言われたのを今でも覚えています。 これはとても手始めとしてよろしくてとても役に立ちました。 不思議ですよね、医者が処方する薬は、化合式名といって化学構造を示す名前と、一般名といってその構造を示す名前があるのですが、医者として診療する上で、さらに3つ目の市販名(商品名)と言われる、実際に売られている名前を覚えなくてはならないのです。  医学生の頃の薬学では、一般名を覚えるのですが、実際に我々医者が処方して患者さんが目にする名前は、市販名という別の名前なのですね。 市販名は、医学の教育の中では全く教えてくれないです。 医者になって初めて覚えるのですが、診療の実地に出ると、一般名など誰も使わず、難しい論文などを読むときだけ使いますね。 ほとんどが市販名でやりとりされるので、知らないと結構置いてきぼりになってしまいます。 今では、インターネットがあって、結構簡単に検索がかけられますが、20年も前だと、いちいち薬の本を出して、索引から検索してましたからね、一つの薬を覚えるのにとても時間がかかりました。

私はあまり怖がられるような教え方はできませんが、彼ら医者の卵のこれからの長い医者の生活の中で、何か役に立てれば良いなと思います。 申し訳有りませんが、その期間に来院された患者さんにも、少々ご協力いただくことになるかと思います。
三好クリニック(内科)
〜青山・表参道〜