三好クリニック 青山・表参道

内科・循環器・高血圧・不整脈

カフェインと不整脈

最近連続してカフェイン関連で患者さんとお話しした事が有ったのでちょっと解説してみます。
簡単に言えばカフェインは不整脈を起こしやすくします。 もちろんカフェインには良い点がいっぱい有りますし、全く不整脈に悪さをしない方もおられるでしょう。 ただ、不整脈が多くて困っている患者さんで、どうもカフェインを取りすぎているなと思われる様でしたら、少し控えた方が良いかもしれません。
理由はちょっと後回しにして、多く入っているものの代名詞、緑茶・紅茶・コーヒについて少しまとまったサイトが有るので参考にしてみてください
http://ocha.tv/components_and_health/benefits_greentea/caffeine/
http://www.seifudo.net/baby/
中に、高温で抽出すると、カフェインが昇華すると記載されているところも有りましたが、僕自身あれだけ分子量の大きな物が揮発するのはちょっと考えにくいのでちょっと信憑性にかけますが、玉露や抹茶といった少し低温で抽出するものや、葉っぱの成分が含まれているものはやはりカフェイン濃度が高い様ですね。 知りませんでした。 それに比べて、お茶の葉の成分の少ない、麦茶や番茶、等は含有量が少ないのですね。

いらっしゃった患者さんは、大のコーヒ好きだった様で、海外ではカフェインの入っていないコーヒが結構多いので(デカフェって言います)、その話をしたら、喜んでおられました。 それで不整脈がなくなったら本当にハッピーですよね。 今度患者さんがいらっしゃったら聞いてみようと思います。

不整脈を誘発するのに、カテコラミン・アドレナリンといった、自律神経から分泌されるホルモンを点滴で投与する事があります。 逆にアセチルコリンといった副交感神経側のホルモンの分泌で不整脈がおこりやすい方がいると知られていますが、臨床でざっと患者さんを見渡してみて、そういう方はむしろ例外と言ってよいでしょう。

このカテコラミンは、人が覚醒していたり、戦ったり、あるいは、タイプの異性に有ったりしてドキドキ、していたりする時に出るホルモンです。 また血糖を一時的に上げる作用があるので、糖尿病の患者さん等で薬の副作用で低血糖になった際にドキドキ、冷や汗がでて、くらくらすると言った症状も血糖を上げるために分泌されたカテコラミンの過剰分泌によると言われています。 
カフェインとどうつながるかって? そうなのです、カフェインはこのカテコラミンの作用を増強する薬品なのです。 そのため、血圧が上がり、集中したり、覚醒したりする事が出来る訳で、そういった目的で、コヒーやお茶を皆さん飲まれる訳です。 もちろん少量のカフェインは体に良い事も知られていますが、不整脈が多い、ストレスや寝不足等で特に大量にカテコラミンが分泌されている状況で、カフェインを大量に取ってしまうと、その不整脈への作用が増強してしまうという訳です。 もちろん皆様がお持ちの不整脈が皆カフェインで悪くなる訳では有りませんので、自分が摂取しているカフェインの量と、自分の不整脈の量が同対応しているかという事をよく観察する事で、ある程度不整脈の発作を防ぐ事が出来るかもしれません。 同様にカフェインを飲んでいなくても、ストレスや寝不足等が続くと、このカテコラミンがたくさん分泌されている状況になります。 それだけで不整脈が多くなる場合があります。 どうしてもそれらから逃れられないような場合は、このカテコラミンをブロックする内服薬や、カテコラミンを分泌する神経のトーンを落とす精神安定剤を処方すると不整脈の数が減る場合があります。 
薬を飲むのはちょっと嫌で、とても不整脈の数が多くて困っているような場合は、カテーテルアブレーションという心臓の中での血管内治療でその不整脈の元を焼いて治療してしまう場合もあります。