胸の痛み

胸に痛みがあるとき、やはり皆さん不安に思われるのではないでしょうか? 胸部には、肺や心臓といったとても重要な臓器が集中しています。 そこに痛みがあれば、命に関わるものではないかと、とても心配になりますね。
循環器内科の医者に、症状の性質を話すと、大体お話を聞いた時点で、ほぼ9割ほどは診断が付くと言われています。 心電図検査や胸部レントゲン写真、採血などを行って、診断をつけるのですが、それらの検査で、その診断を確認する事になります。

痛みの性質
胸が痛いというとき、あるいは違和感を感じるとき、いろいろな表現があります。 「押される様な感じ」「針で刺される様な・ちくちくする感じ」 「ジンジン痛い」 「締め付けられる様な痛さ」「痛くて息が吸えない」「痛くなったあとから急に息苦しくなった」 「膜が張ったみたい」「ビキッとなる」「心臓がひっくり返る様な感じ」「歩くと胸が苦しい」 「カーッと熱くなる」
まあもっとあるのでしょうが、代表的な表現はこのようなものでしょうか?

痛みの持続時間や放散、きっかけ
体を動かしたり、重いものを持っているときに症状が強くなったり。 食事との関連や、体の位置(横になっているときとか、前かがみになっているときとか)で強くなったり弱くなったりするという事もあります。 また痛みがあるのは、ほんの一瞬であるのか、あるいは数分感続くのか、あるいは1時間以上続いたり、一日中感じたり。 どのぐらいの時間続く痛みなのかでも、大体病気の推測ができます。 また内蔵から来る痛みは、放散といって、一カ所にとどまらず、手の方へ痛みが広がったり、首や奥歯の方へ痛みが広がったりする事があります。 そのような放散も診断のヒントになる事が多いです。

こういった症状の特徴で、ある程度、その胸の症状が何からおこっているのか推測する事ができます。 どのような症状が何にあたるかは、ご自身で判断されるのは危険です、やはり循環器の医者にきちんと相談をした方が良いでしょう。 胸の痛みが出る病気の中には、心臓や大動脈など、放置しておくと命に関わる様な事もありますので。

続く
三好クリニック(内科)
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